quaメモ

ゲームについてのあんな事やこんな事

D2R 2.6 PTRについての所感

久しぶりにRWの追加があるらしいD2R 2.6のパッチノート見ながらの感想などを綴っていきます。

なお、今回の告知ではRW以外の主だった変更はありませんが前回のように後からプレビューという形でプレイヤーのフィードバックを元に追加修正等が入るかもしれません。
 
記事については公式の日本語サイトがIo(イオ)をLo(ロー)と翻訳しているようなので相変わらず英語サイトから読み解くのが安定。
RWの和名表記については公式の日本語サイトのものをそのまま表記しています。

公式についてはコチラ
news.blizzard.com

当ブログのこちらのエントリーも併せてどうぞ
qua-erere.hatenablog.com
 

 

新規追加RW

Bulwark(防塁)

Helm
Shael + lo + Sol

+20% Faster Hit Recovery
+75-100% Enhanced Defense
+10 to Vitality
Increase Maximum Life 5%
+4-6% Life stolen per hit
Replenish Life +30
Damage Reduced by 7
Physical Damage Received Reduced by 10-15%

Cure(治癒)

Helm
Shael + lo + Tal

+20% Faster Hit Recovery
+75-100% Enhanced Defense
+10 to Vitality
Increase Maximum Life 5%
Poison Resist +40-60%
Poison Length Reduced by 75%

Ground(大地)

Helm
Shael + lo + Ort

+20% Faster Hit Recovery
+75-100% Enhanced Defense
+10 to Vitality
Increase Maximum Life 5%
Lightning Resist +40-60%
Lightning Absorb +10-15%

Hearth(炉辺)

Helm
Shael + lo + Thul

+20% Faster Hit Recovery
+75-100% Enhanced Defense
+10 to Vitality
Increase Maximum Life 5%
Cold Resist +40-60%
Cold Absorb +10-15%

Temper(沈着)

Helm
Shael + lo + Ral

+20% Faster Hit Recovery
+75-100% Enhanced Defense
+10 to Vitality
Increase Maximum Life 5%
Fire Resist +40-60%
Fire Absorb +10-15%

D2X時代の解析データに無いRW。
IoのReq Lv35から装備可能。

パッと見だと「こんなにもたくさんのRWが一気に追加されたの!?」と思うのですが、実際のところ Shael + Io + @ で構成されており最後に組み合わせるRuneで追加発動する内容がRuneの基本性能に引っ張られる形で付与されますよ、という感じのRW。
(Solだけ何故かAmnとDolも足したような過分な追加効果があります)

この方が見やすいかも表

Temper
沈着
Shael + lo Ral 基本性能+火Resist+火Absorb
Hearth
炉辺
Shael + lo Thul 基本性能+氷Resist+氷Absorb
Ground
大地
Shael + lo Ort 基本性能+雷Resist+雷Absorb
Cure
治癒
Shael + lo Tal 基本性能+毒Resist+毒効果時間75%低減
Bulwark
防塁
Shael + lo Sol 基本性能+Life吸い
+ダメージ固定低減&物理割合低減

新しい試みでやりたいことは理解出来るのですが、基本スタッツ+α(ほぼレジスト関連だけ違う)でRW名称がばらけるというのが何となくモヤモヤします。
どうせならαの部分はIo Rune以下まで全てを扱えるように(そこを変えるとReq Lvも変動してしまうので)して、発動RW名は統一しても良かったのでは…?

性能とReq Lv的にNM用かなといった感じを受けるのですが、ある程度Diablo2を遊んでいるプレイヤーであればスキルや装備も揃い難易度的に一番楽なNMの進行で特定の耐性だけが足りずに困るケースが想像出来ません。
消去法で残るはBulwarkになりますが、同じReq Lv35にはStealskullが存在しておりEDも2倍以上でIASとMFに加えてLifeとManaの両吸い完備と、圧倒的にStealskullに軍配が上がると思われます。
(Stealskullは更にsocketにGEMやJewelで強化可能な事に加え、前述したようにNMではどのビルドでも火力が過剰気味になるので低減やDRがあまり活きない)

しかしながら極々限られたケース、例えば他部位でMana吸いだけは確保出来ている場合(稀に良くあるゲーム進行中に拾ったRingがManald Healだけ等)は、他Helm用中級RWが微妙ということもあり近接ビルド全般で有効活用できそうです。
(そんなDrop運ならIo Rune持ってないよね?という突っ込み可)

とは言え、自キャラ用としても傭兵用としてもサブキャラ以降の育成になると思うので用途は限定的でしょう。
 

Hustle(憤激)

Any Weapon or Armor Item
Shael + Ko + Eld
Armor:

+50% Faster Run/Walk
+20% Faster Hit Recovery
+20% Increased Attack Speed
+10 to Dexterity
50% Slower Stamina Drain

Weapon:

5% Chance to cast level nine Burst of Speed on striking
+130-150% Enhanced Damage
+30% Increased Attack Speed
+10 to Dexterity
+75% Damage to Undead
+50 to Attack Rating against Undead

D2X時代の解析データに無いRW。
KoのReq Lv39から装備可能。

Koの1段階下のLumを使用しLv37から装備出来るRW Smokeの存在感が強く、そこを鑑みてもなおArmorで発動させたい場合は弓Amaやレジストが既に備わっている(もしくはレジストをかなぐり捨てた)Melee以外のビルドが対象になりそうです。

Weaponで発動する場合は攻撃時に5%で発動するLv9のBurst of SpeedとModのIAS30%も合わせるとこれだけでお手軽にIASに+74%が達成可能。
RW TreacheryのようにWhen Struckの5%は(自分のARが高ければなおの事)発動に手間取りますがOn Strikingの5%は例えばPaladinのZealなど高速で武器を振るスキルやAmazonのMultiple ShotやBarbarianのWhirlwindなどの範囲攻撃で複数の敵に投射するスキルと合わせる事で常時発動させることも容易です。

これはワンチャンZeal Pal育成用に3穴Holy Water Sprinklerが流行る可能性も微レ存…!?
 

Mosaic(坩堝)

Claws
Mal + Gul + Thul

+25% chance for finishing moves to not consume charges
+2 to Martial Arts (Assassin only)
+20% Increased Attack Speed
+200-250% Enhanced Damage
Prevent Monster Heal
+20% Bonus to Attack Rating
Adds 3-14 Cold Damage

D2X時代の解析データに無いRW。
GulのReq Lv53から装備可能。

Assassin爪が出てくるとどうしても比較に上がるのはチョプチョプ
このRWはチョプチョプよりも可変値EDが50%高く20%IASこそ付いているものの総合的な性能は及ばないと言わざるを得ないので、フィニッシングムーブ時に25%の確率でチャージが減らないという効果にどれだけの価値を見出せるかどうかで採用率が大きく変化するでしょう。

個人的な見解としては、せっかくフィニッシングムーブが必中になりスキルの使用とチャージの減りの目視確認の手間が大幅に軽減され操作が楽になったのに、またこの効果が発動してチャージが使われたかを目視してフィニッシングムーブしてチャージが減ってたらまた溜めて~…とやり出すのは相当に苦行であると感じるので近接Asaで極まった育成をしたい人以外は選択肢に入ることは無いと思います。

運営はAssassinのMartial Artsに対してテコ入れしたいようですが、Assassinはチャージを溜める上でBurst of Speedで手数を増やしたいのに難易度が上がれば上がるほどレジストを確保するためにFadeを使わざるを得ない(Burst of SpeedとFadeは両立しない)という不文律を抱えており、これが何の為に設定されているのかをユーザーに提示した上でSingle ClawとDual Clawのメリットデメリットを強調する方向で調整するべきではないでしょうか。
選択されない選択肢を増やすことに然程意味は無いと思っています。
 

Metamorphosis(変容)

Helm
lo + Cham + Fal

Werewolf strikes grant Mark for 180 seconds
Mark of the Wolf :
+20% Bonus to Attack Rating
Increase Maximum Life 40%

Werebear strikes grant Mark for 180 seconds
Mark of the Bear :
+25% Attack Speed
+25% Chance of Crushing Blow

Physical Damage Received Reduced by 20%
+5 to Shape Shifting Skills (Druid only)
+50-80% Enhanced Defense
All Resistances +10
+10 to Strength
+10 to Vitality
Cannot be Frozen

D2X時代の解析データに無いRW。
ChamのReq Lv67から装備可能。

おそらくRW Beastで変化した熊でも効果があると思われますが基本的にはドルイド向けのRW。

犬と熊で一部の発動効果が異なり(紫が犬、橙が熊、その他は共通)HelmからこれらのModを得られるのは破格。

犬ドルはAR補正と最大Life増加でLife吸いも安定し単純に死に辛くなるでしょうし、熊ドルもModは有用なものばかりで特にIASではなく25%ASがどの程度武器の自由度に関わってくるのかで採用率は変動しそうです。
共通性能のDR20%もシャフトと合わせ易く凍結無効も有用。

先ほどのAssassin専用爪RWのMosaicと同様にこちらもJalal's Maneと天秤に掛けた場合にChamを支払いこちらを採用する人がどれくらい居るのか…というのは想像が付きかねるところ。

仮に作るとしても、これを発動させるに値する良Mod付きDruid専用Helmの方がCham以上の価値になりそう。

ちなみに公式コメントでは、

ドルイドのエンドゲームに「ジャラルのたてがみ」のようなアイテムと同等の選択肢を追加するもの

とエンドゲームに向け新たな選択肢を追加したという事が書かれていますが、それよりも前に先に選択肢としてある既存のDruid専用Elite Unique Helmの3種(Cerebus' BiteSpirit KeeperRavenlore)を強化するべきなのでは?と思わずにはいられません。
 

総括

やっとD2X時代の解析データには無い新RWの大量追加が来ました。
…来ましたが、どれもエンドコンテンツ用ビルドを大きく揺るがすような装備とは言えず、この程度の追加では新ラダーをゼロから育成するモチベには到底繋がらないかなといった印象。

特に序盤に紹介したRWは育成専用装備としてのスタッツで、だとしても使用するRune的に1キャラ目で作れるのかと言うと微妙なRuneを要求されていて、後半のRWは近接Asa専用に変身Dru専用と限られた(お世辞にも人気とは言えない)クラスとビルドでしか採用されないRWという極端っぷりで、今回の追加RWは他をメインで遊んでいる大勢プレイヤーには何一つ訴求力が無いのですがこれは大丈夫なのでしょうか?
最低限、RWの追加を行うのであれば全クラスに対応するRWを用意するべきかなと思います。

プレイヤーが新ラダーをプレイするモチベーションとして新RWも良いのですが、スキルが強化されたりRWが増えたりという「ゲームの難易度が下がる変更」ばかりが目立っているように感じるので、高難易度の新エリアなどの追加が必要ではないかと個人的には考えています。
これについてはD2Xに無い新エリアなどは画面切り替えの互換性的に厳しいと思うので、Realm限定機能としグラフィック変更に未対応の領域としての導入であれば可能だと思うのでラダーをプレイする上でこの辺りはあって欲しいかなと。

今回の内容はPTRでの追加なので期間中にプレイしたプレイヤーからのフィードバックでまた新たに変更が入る部分もあるかと思いますが、RWの追加は飽くまでもプレイヤーがクエストを進める上での選択肢の追加であってプレイアブルに劇的な変化をもたらす内容ではないので同じ事を繰り返すハクスラゲームの追加要素としては今以上の幅を設けないと目新しさとしては少し厳しいかなと感じます。

パッケージ買い切り型のゲームなのでアプデのみで新しいACTやクラスを用意するような算段は今後もずっと無いとは思いますが、D2CからのLoDのようにD2R専用の拡張パックを新しいパッケージやDLCとして販売する形でも良いと思うのでDiablo2で新しい広がりを見てみたいなと思っています。