本編発売から約1年が経過し、突然DLCの発売が告知されAFEプレイヤーがざわついた2022年8月末。
タイトルは病原体の意味を持つPATHOGEN。
素材は良いもののゲーム内容としては肩透かしで終わり盛り上がりに欠けた本編ですが、DLCを未プレイで終わらせるのも勿体ないと感じたので追加されたキャンペーンを軽くレビュー。
ネタバレあります。注意。
※注:頻繁にアプデされているようなので、このエントリーの内容と現在のゲーム内容が異なっている場合があります。
ゲームの細かな内容についてはこちらもどうぞ。
キャンペーン
新しく3ステージ構成からなる1つのキャンペーンが追加。
CAMPAIGN 05:PROMISE OF A FLOWER
- MISSION 01:SCOUT
- MISSION 02:APPROACH
- MISSION 03:STRIKE
1つのミッションのプレイ時間はだいたい20分程度なのでキャンペーンをクリアするまでの時間はおおよそ1時間程度。
MODにて日本語化してプレイしましたが、有志翻訳なので完全に日本語化されておらず物語の詳細はわかりませんでした。
私がプレイした感覚ですが、
①新しいエイリアンが見つかったから調査してきて!
②遺跡にもたくさんいるから見てきて!
③奥に凄いのいるから何とかして!
大雑把に言うとこんな感じの内容。
新しいエイリアンが出現した理由については謎の病原菌が蔓延している、というような趣旨がテキストにて説明されていましたが、ゲームのシステムとしてその病原菌が何かプレイに影響を及ぼすといったような事はありませんでした。
今回は最終ミッションのラストでクィーン戦が用意されています。
キャラクター
今回のPATHOGEN(DLC)での追加ではありませんが、前回紹介した以降に1クラス追加になりました。
- Lancer
レーザー兵装を持ったチームのbuff兼火力役。
Lancerは基本兵装が異なるDemolisherといった感じで、範囲のデモリ、1点集中のランサーと使い分け・・・出来そうなイメージですがレーザーは実際そんなに強くも無く使い勝手も微妙で、当てた時にスタンが入るので硬い敵が出てくるラッシュにて有用、といった感じの武器になっています。
その他、基本的にDLC特有の大きい変更などはありませんが、各クラスのモディファイアのアビリティリプレイサー(装備するとサブウェポンの性能が変更になるパーク)に1つずつ新規追加されています。
- Gunner:Mini-Granades
威力小で複数回使用可能なグレネードに変更。
- Demolisher:Precision Pockets
威力小で複数回使えるマイクロミサイルに変更。
- Technician:Particle Turret
貫通弾を発射し敵にスローを付与。
- Doc:Field Station
トラウマステーションの回復量が50%増加し範囲拡大。
- Recon:Best Friend
PUPSをチームメイトのサポート仕様に変更。
- Rhalanx:Shock Ordnance
2秒間AoEスタンを与える電磁フィールドに変更。
- Lancer:Particle Pulse
威力小で複数回使える粒子パルスに変更。
また、以前はクラス毎にLv7(Ⅶ)までの段階的なスキル解放レベルが設定されていましたがその上限が引き上げられLv8(Ⅷ)で獲得可能な新たなスキルが追加されているようです。
マッチング
DLCでの変更ではありませんが、クロスプラットフォームでの協力プレイが可能になりました。(これは良変更!)
クロスプラットフォームはハードの垣根を超えて相手に招待コードを発行し、それを入力してもらうことで異種ハード間でも疑似的にフレンド登録され協力プレイ可能、といった感じでした。
クロスプラットフォームが実装されてはいますが野良マルチは相変わらずで、ミッション毎に待機が発生し現在待機者が居るのかどうかも参加者側からは確認が出来ないので任意のミッションを指定してのスタートでは短時間でプレイヤーが集まる事は相当稀、という印象です。
どこでもいいから今すぐプレイしたい!という人は相変わらずQUICK PLAY推奨。(これは駄目仕様…)
正直なところ、QUICK PLAYも早いのかと言われると「普通に開始するよりは」という程度で、普通はQUICK PLAYというと既にNPCを引き連れて進行中のゲームにNPC替わりに参加するのをイメージすると思うのですが、このゲームはそうではなく参加者待ち状態で立てられている部屋を検索してそこに入るもしくは自分がホストかのようにゲームが開始されミッション指定しないプレイヤーを詰め込む、というような感じです。
ホストで部屋を立てた場合、残り時間が一定以下になると強制的にNPCで枠が埋まるシステムは改善され、
①ミッションを選ぶ → 待機キューに登録される
②一定時間で他のホストが見つからない場合は自分がホストになる
③ゲーム開始までの待ち時間は廃止され任意のタイミングで開始
このように変更、改善されました。
何故最初からのこの仕組みで実装出来なかったのか・・・
良いところ
コンテンツがまだ生きてた事を確認させてくれた事。
悪いところ
発売から1年後のDLCで1時間で終わる内容の物が出てしまった事。
売り手側の都合からロープライスを謳い文句に分割販売されただけで「エイリアンのゲームなのにクィーンを倒さず終わった」無印本編にDLCで終止符を打った形にはなりましたが、結局のところ無印本編が4500円、今回のDLCが1800円と考えると最初からフルプライスで完全版を出すべきタイトルだったなという感想しかありません。
こうなってしまった経緯は不明ですが、発売当初も不具合も多くマッチングについても改善されてなお使い辛い環境なので、開発とリリースのスケジュール見通しが相当に甘かったのかなと思います。
総評
捻りも何もないですが「ミッション1つ追加された」という感じ。
率直に言ってミッション1つ追加で1800円はかなり割高感があります。
本編は4ミッション*3ステージの12マップ構成で単マップ辺り375円に対し、DLCは1ミッション*3ステージの3マップ構成で単マップ辺り626円。
PATHOGEN(病原体)の副題通り、エイリアンが白っぽく変色していますが言い換えればスキンを変えただけで病原体そのものがプレイアブルな部分に関わってくる箇所が一切ありませんでした。
何のための病原体…?
マルチ以外では相変わらずNPCが戦力として微妙で、難易度カジュアルでも少し放置するとあっという間にダウンから死亡コンボを決めてくるのでソロはおすすめしません。
(敵のラッシュがくる場所、迎撃地点、アイテム使用の判断…これらを完全に把握してやっと何とかなるレベル)
せめてNPCはHP2倍とか、エイリアンが組み付いてもすぐに引きはがすとか、AlphaとBetaに対してもプレイヤーがクラスを設定してパークを組んで…などのカスタマイズ要素があれば面白さはまた変わってくると思うのですが…実際は被弾する性能の悪いタレットを引き連れているような感じになってしまっているのが悲しい。
相当に酷評となりましたが、クィーン討伐というエイリアン作品の締めとなるDLCなので少しでもプレイしたい気持ちがあるプレイヤーはマルチに人がいるうちにプレイするべきだと思います。
以上、プレイしたありのままのAliens Fireteam: Elite PATHOGEN(DLC)のレビューでした。
※2022/09/04 追記
マッチングについてですが、自分がホストではなく既に誰かがホストとして募集しているPTに参加する形でプレイしたケースで、ホストが(おそらく)海外プレイヤーだった場合、体感8割くらいの確率でゲーム開始から3分~5分くらいの間にホスト切断と表示されてゲームを完走出来ません。
逆に自分がホストの場合は海外プレイヤーが切断されているのかゲーム中にどんどん居なくなります。
この現象は私だけなのか、日本国内のプレイヤー全般的な症状なのかどうかはわかりませんが「マッチングしやすくなっても満足に遊べない」というような状況です。
※2023/11/28 追記
PS+のフリープレイにきていたのでPS4にてプレイしてみましたが、やはりマッチングの部分はPC版と何ら違いは無く切断からのAI補填もしくは回線落ちからのベースシップ強制帰還の連続で野良マッチングではまともにゲームがプレイ出来ません。