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ゲームについてのあんな事やこんな事

Aliens Fireteam Eliteのレビュー

協力プレイでエイリアン倒すTPSゲームを購入してみました。
良い部分も悪い部分もあったので併せて紹介。

映画のエイリアンシリーズを観てる人やエイリアンの世界観を知っている人向け。

HordeはGears of Warシリーズとの比較を交えながら差異なども。
多少ネタバレあります。注意。
 

 
※注:頻繁にアプデされているようなので、このエントリーの内容と現在のゲーム内容が異なっている場合があります。
 

キャンペーン

全4章から構成されており1つの章は3ステージ構成。

CAMPAIGN 01:PRIORITY ONE
  • MISSION 01:INGRESS
  • MISSION 02:RESCUE
  • MISSION 03:EXTRACT
CAMPAIGN 02:GIANTS IN THE EARTH
  • MISSION 01:INSERTION
  • MISSION 02:CONTACT
  • MISSION 03:EVACUATE
CAMPAIGN 03:THE GIFT OF FIRE
  • MISSION 01:RECON
  • MISSION 02:ADVANCE
  • MISSION 03:BOARDING
CAMPAIGN 04:THE ONLY WAY TO BE SURE
  • MISSION 01:BREACH
  • MISSION 02:SEARCH
  • MISSION 03:REGICIDE

 
1つのミッションのプレイ時間はだいたい30分程度なのでキャンペーンをクリアするまでの時間はおおよそ6時間程度。
5000円の価格帯として考えてもストーリーが少し短いなと感じました。
内容も特に重厚な物語や分岐がある訳でもなくさっくりと終了。

搔い摘むと、
キャンペーン1:植民地惑星の居住区がエイリアンだらけになってた!
キャンペーン2:発掘中の遺跡があり進んでいくと発掘用ドロイドに襲われた!
キャンペーン3:遺跡のもっと奥に行ったら未知の異星人の建造物があった!
キャンペーン4:最初の居住区が本格的にエイリアンの巣になりつつあるから脱出!
こんな感じ。
 

キャラクター

ゲームは最大3人同時プレイ。
一番最初にキャラメイクを行い、その後は作ったキャラでミッション開始の都度使用するクラスを変更出来ます。
キャラメイクについては細かい設定は無く本当にサックリした感じ。
クラスはアップデートで追加されていくとの事で2021/9/9時点では、

  • Gunner

  フラググレネードの範囲攻撃やチーム全体の能力を引き上げる火力役。

  • Demolisher

  スマートガンなどの重火器を使った範囲殲滅火力役。

  • Technician

  セントリーの設置やデバフ用コイルを撒く火力兼サポート役。

  • Doc

  チーム全体の回復やリロードとスタミナを上昇させるサポート役。

  • Recon

  周囲の敵を可視化させたり弾薬補充ドローンを使う火力兼サポート役。

  • Rhalanx

  範囲スタンや持っている盾で敵のタゲを一時的に集めるタンク役。

上記の6種類から選択可能。
使い捨ての持ち込みアイテムなどもあるので慣れてる人なら構成が偏ってもそれほど苦戦することは無いと思います。
逆にTPSが苦手だったりどのタイミングでラッシュが来るのかを理解していない人が入ると一気に苦戦する事も。
 
キャラクター、クラス、個武器にそれぞれレベルアップの要素があり、

  • キャラクターレベル:ゲームのやり込み度
  • クラスレベル   :クラス毎に設定されていて一定レベルでPerkの解放
  • 武器レベル    :個々の武器に4段階設定されていてFireRateやStabilityの向上

などがあります。
Perkはグリッドの中に任意のパネルを配置するような仕組みで、何十種類もある中から自由に設定可能。
武器はMuzzle、Magazine、Sightなどを自由に設定可能。
 
装備種類一覧

ガンナー ライフル CQW
デモリッシャー ヘヴィ ライフル
テクニシャン CQW ハンドガ
ドク ライフル ハンドガ
ファランクス CQW ハンドガ
ランサー ヘヴィ CQW
レコン ライフル CQW

※PS版の並び

ホード

私はこれに期待して購入したのですが… 結論から言うとHordeは期待外れでした。
MAPは1種類だけでWaveが終わるまで無限弾薬箱のある拠点付近で生存するだけ。
(※2023/12/01時点ではホードが3種類、ポイントディフェンスという設備護衛版ホードが1種類、リストックタレットという通常ホード+固定タレットに弾薬を詰めながら行うホードが1種類と計5種類に増えましたが、基本的にどれも似たような内容で面白味がありません)

GoWのように、

  • 戦利品を持ちこして装備
  • 獲得したキャッシュから防衛設備を強化
  • 籠り場所を模索

などの要素が一切ありません。

障害物にカバーする概念はあっても殆どのエイリアンは特攻を繰り返してくるか定位置から酸を吐きかけてくるだけなのでこちらは致命傷を受けないように火力をぶつけるだけ。
せめて使い捨てアイテムを任意のタイミングで補給する仕組みや固定セントリーに弾を詰めたり出来れば良かった。
ゲームとしてエイリアンが題材なので調整が難しかったのかもしれませんが…。
GoWのHordeが如何に楽しめるよう考えて作られているのかが良くわかりました。
(※2023/12/01時点ではリストックタレットにて固定タレットに弾薬を詰めるホードが実装されていますが、タレットがほとんど空気で敵が360度四方八方から攻めてくるので何か戦略を摸索する楽しみは皆無)
 

マッチング

難易度が、

  • Casual
  • Standard
  • Intense
  • Extreme
  • Insane

の順で難しくなり、私はスタンダードより上の難易度をプレイしていないのでわかりませんがデフォルトのマッチング地域であるアジア圏でプレイヤーが集まりそうな時間帯以外でプレイした場合、PTが3人埋まる事は相当稀で夕方~24時でも苦労する感じです。
(これについてはマッチング地域をNAに変更する技があります)

人が埋まらなかった場合はNPCが自動で参加する仕組みになっていてStandardであれば自分以外がNPCでもなんとかクリア可能でした。
このNPCは敵を的確に射撃するとは言い難く、回り込もうとしている敵を放置したり頻繁にプレイヤーの射線の前をウロウロするので難易度Intenseからは強制的にFFが導入される仕様もあいまって高難易度では恐らく使いものになりません。
高難易度でプレイする場合はフレンドが参加することが必須になると思います。
 
 

良いところ

エイリアンの世界観でTPSが楽しめる。

TPSの類似ゲーム(特にゾンビ系)と違い、押し寄せるエイリアンは正面以外にも既にクリア済の後ろの部屋やMAPの至る所にあるダクトや亀裂、そして天井から張り付いたり崖を壁伝いに這って近寄ってくるので「いつどこで襲われるのかわからない」恐怖感が凄い。

例の如く基本は動態検知センサーを頼りに進んでいくことになりますが、稀に出てくる「獲物が寄ってくるまで動かずにじっとしているエイリアン」の存在がセンサーの万能感を奪っていて良い仕事をしています。
 

悪いところ

TPSとしては全てが及第点以下。
ミドルプライスで版権物なので…と言われてしまうとそれまでなのかもしれませんが、それならプルプライスでもいいからもっと練られたゲームとしてリリースして欲しかったという気持ち。

マッチング部分は進行中途のゲームに参加する仕組みが無く、開始前の60秒のマッチング待ち時間のうちの最初の40秒以内(残り時間が20秒になった時点で不参加枠にNPCが自動的に入る)に同じ設定のゲーム(ミッション、チャレンジカードの有無)としてマッチング開始した人でなければマッチしないというのは致命的で、このゲームのプレイヤー総数が少ないよりも前にそれが足かせとなってマッチし辛い状態です。

MAPが全体的に狭い通路が多くFF有りという仕様から同時プレイヤー数が3人に設定されているのかなと思いますが、クラス制で且つ3人だと構成に遊びの幅がありません。
難易度が上がっていくとFFも自動解禁されてしまうシステムが災いして「火炎放射器や範囲攻撃する武器の使用が暗黙のNG」となってしまい、それに加えて弾薬が減らされた上に敵も硬くなるので「火力の無いクラスは事実上参加出来ない」という事に。
大量の柔らかい敵の処理に長けたデモリッシャーと回復や防御性能に特化したドクは高難易度では息してません。

Hordeは前述の通り。
制作側はGears of WarAlien Swarmをもっと研究して欲しい。
 

総評

最初に書いたように、エイリアンに多少なりとも知見のある人向けのゲームかなと。
今後何度か無料のアップデートが控えているらしいのですが、リリース時点でキャンペーンがボリューム不足だと感じている人は相当多いようでその辺りが解消されるのかどうかは未知数。
仮に解消されたとしてもプレイヤーがいるかどうかは…。

Hordeも長く遊べる作りにはなっていないので、買い切りゲームとして短期間楽しむものと割り切って遊べるのなら良いと思います。

現時点でSteam版は英語のみ、今月発売される国内向けのPS版は日本語ローカライズがあるのでそちらを購入するという人もtwitterなどでチラホラみかけたのですが、Steam版でこの惨憺たる野良マッチング状況ではコンシューマー版は1ヶ月、下手をすると1週間でマッチングが不可能になるのではないかなと思います…。
一緒にプレイするフレンドがいれば問題ありませんが、ゲームとして英語で何一つ困る部分が無い(強いて言えばPerkの内容とストーリーがちょっと認識し辛くなるくらい)なので購入するのであれば私はSteam版をおススメします。
(今後Steam版はMODで日本語化するかもしれませんし)
 
【追記1】
2021/9/16現在、有志のMODでSteam版も日本語化されています。
gamersbox.net

【追記2】
2023年11月にPS+フリープレイに追加されたので当時と現在で仕様が異なる部分について差分を追加しました。
 
 
以上、プレイしたありのままのAliens Fireteam: Eliteのレビューでした。